第2回 モチベーションを維持するコツ

都島で塾を始めて今年で50年。たくさんの生徒さん、保護者さんから悩みごとの相談を受けてきました。

ここではよくある質問をQ&A形式で紹介します。少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

【第2回 モチベーションを維持するコツ】

Q.中学生の子供がいるのですが、テスト前しか勉強しません。毎日の積み重ねが大事だということを知って欲しいのですが、どうすればいいですか?

A.まずはお子様の学力の確認をしてみてください。「テスト前にしか勉強していないけれど、テストで高得点を取ってくる」というタイプの場合は、そんなに心配しなくても大丈夫です。お子様はお母さんの見ていないところでちゃんと努力していると思います。授業中に集中して理解し、記憶し、隙間時間を見つけて宿題をこなしているのでしょう。授業の内容を理解し、テストで成果が出せている限りはそっと見守っておくのも方法だと思います。

次に、「テストで思うような成績を出せていない」タイプのお子様の場合ですが、大きく2つのパターンが考えられます。
①やればできるのにやらないパターン
お子さんに「将来の自分のため」や「良い高校に入るため」など漠然とした未来の話をしていませんか?親からしたら先の見通しを立てているのですが、中学生本人からしたらまだピンと来ないのが現実です。「次のテストで平均点を10点上げる」「苦手教科を平均点以上にする」など具体的で実現可能な目標を話し合い、達成するためにはどうすればよいか話し合ってください。うまく結果が出れば、思い切り褒めて、すぐに次の計画を話し合います。こうした小さな成功体験の積み重ねが勉強に対するモチベーションを高め、やがて大きな成果を生み出しますよ。

②そもそも何をやって良いか分からないパターン
ここでもお子さんの理解度を確認してみてください。

【学校の授業の内容が理解できている場合】
本屋さんに行って問題集を購入しましょう。学校の教科書やワークは基本問題が多いので、応用力をつけるためには追加の問題集を解くことをお勧めします。あとは、学校で勉強した範囲を問題集で復習しましょう。

【学校の授業の内容が理解できていない場合】
数学と英語はどこでつまずいているのか、さかのぼって勉強する必要があります。数学については、小学校の内容までさかのぼる必要があるかもしれません。理科・社会・国語は詳しい解説が載っている参考書を購入するとよいかと思います。しかし、すでに学校の授業についていけていない状況だと、自らさかのぼって勉強したり、参考書を読み込んで理解を深める努力をしてくれるとは思えません。 ご家庭でしっかりと教えてあげるか、塾や家庭教師など教育サービスを利用された方が良いかと思います。

「できる」「分かる」そして「点数につながり成果が目に見える」とおのずとモチベーションを維持できるようになってきますよ。

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